着るだけで痩せるTシャツが怒られた理由

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Tシャツ「着ているだけで腹筋に悪魔的アプローチ!」

のような広告で

「着るだけで痩せるTシャツ」

が流行した時期がありました。

 

何もしなくても痩せるという魔法のような効果があるのなら、少し高くても買いたくなりますよね。

 

しかし、2019年の3月に、消費者庁より効果がないということで景品表示法違反として怒られました。

つまり、嘘をついて販売していた製品ということです。

どうしてそういう判断がされたのか、簡単に解説します。

 

着るだけで痩せるのか?

消費者庁が指摘をしたのは9社に対して「対象商品を着用するだけで、短期間で容易に著しい痩身効果及び筋肉の増強効果が得られるかのように示す表示」をしたことについて合理的な説明をすることです。

これに対して、各社ともに根拠を出せなかったので表示を直すよう指示がだされました。

著しく優良であると誤認されたとみなされたためです。

 

簡潔にまとめると

着るだけで痩せる、筋肉がつく証拠が示せなかったから、表示をやめろ

ということです。

 

芸能人も広告に協力していて、たとえば、株式会社イッティ社の広告(別表2-1)にはヒロミさんの名前が出ています。(本当に協力しているのか、名前を勝手に使ったのかはわかりませんが)

化粧品の広告はり手rシーが高めなのでよいですが、健康グッズの広告にむやみに出ることは意外と違反事例が出ているので、お勧めできないです。

芸能人・事務所の広告リテラシーも高まるといいなと思います。

 

本当に痩せる効果があってもダメ

では、着るだけで痩せるTシャツの効果について、試験をして科学的に証明できたとしましょう。そうすると、景表法の観点からはクリアです。

しかし、それでも違反になってしまいます。

 

なぜかというと、「着るだけで痩せる」という体に変化を与えることのできる製品は、薬機法(旧薬事法)で医療機器とみなされるからです。

ですので、医療機器として承認されていないものを売ると、今度は薬機法違反となります。(薬機法68条)

 

まとめると、医療機器として承認をとらないと「着るだけで痩せるTシャツ」は販売できません。

「着て運動すると痩せる効果が高まります」

であれば製品として成立する可能性はあります。

 

法律に違反する製品を販売するのもダメですが、着るだけで痩せるTシャツを買うこと自体やめましょう。

法律違反ですし、お金の無駄です。

参考資料

・加圧による痩身効果及び筋肉増強効果を標ぼうするシャツ等の販売事業者9社に対する景品表示法に基づく措置命令について

https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_190322_0001.pdf

・薬機法68条

 

Kazu
薬事法、医療健康ライター・コンサルのカズと言います。
外資系医療機器メーカーで薬事法(現薬機法)を10年使っておりました。
薬事法・景表法・医療法を踏まえ、医薬品、化粧品、健康食品、クリニックの広告の書き方について説明します。