医薬品や化粧品の広告にルールがある理由

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医薬品や化粧品の広告はたくさんのルールによって成り立っています。

なぜルールがあるのかと言いますと、

・消費者の使用を誤らせない

・乱用を助長しない

・医薬品等の信用を損なうことがないようにする

ためです。

そのルールを定めたもののうち、大事なものの一つが「医薬品等適正広告基準」と言います。

この基準がなぜあるのか、対象となる広告はどういうものか、簡単に説明します。

医薬品等適正広告基準が定められた目的

基準によるとこう書いてあります。

「第1(目的)この基準は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。) の広告が虚偽、誇大にわたらないようにするとともにその適正を図ることを目的とする。」

一言で言うと、嘘や大げさなことを言うな、ということです。

例えば、わきの下でだけ測ることのできる体温計(医療機器)があるとします。この体温計を「おでこや口の中で体温が測定できる」と言ってはいけないことになります。

医療機器として認められている範囲以上のことを言うことはできません。

逆に言うと、おでこや口の中で体温が測定できるということを、行政から認めてもらえば言うことができます。

本来の機能を超えたことを言ってはいけないという考え方は、健康食品にも応用が可能です。

例えば、

「飲むだけでグングン痩せるサプリメント××!」

があるとします。

飲むだけで痩せる、のであれば、それは健康食品の機能ではありません。

 

健康食品はあくまで、健康の保持又は増進を目的とした食品・サプリメントを指しています。(法律上では定義されていません)

 

つまりは、痩せるという体の変化を謳ってはいけません。

体の変化を謳うのであれば、それは医薬品ということになりますので、健康食品でそれを謳うのであれば、薬事法68条違反となります。

 

ルールを守ろう!

正直なところ、FacebookなどのSNSを見ると違反している広告も結構あります。

それでも、あなたが広告を作る際は、ルールをしっかり守るようにしてください。

ルール違反により薬事法違反ということになれば罰則を受けてしまうことになります。

 

ルールを守ることで、あなた自身を守ることにもつながりますが、何より製品を買ってくれるお客さんのためにもなります。

それに、ルールを守っても、売れる広告を作ることはできます。

 

 

※なお、この基準は健康食品には該当しませんが、該当するものと思った方が良いです。

 

参考条文

・医薬品等適正広告基準

1目的

2対象となる広告

3広告を行うものの責務

・いわゆる健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について(平成25年12月24日消費者庁)

・薬事法第2条1項 医薬品の定義

・薬事法第66条 誇大広告等

・薬事法第68条 承認前の医薬品、医療機器及び再生医療等製品の広告の禁止

Kazu
薬事法、医療健康ライター・コンサルのカズと言います。
外資系医療機器メーカーで薬事法(現薬機法)を10年使っておりました。
薬事法・景表法・医療法を踏まえ、医薬品、化粧品、健康食品、クリニックの広告の書き方について説明します。